第 12 集 (2005年04月)

□ パクヨンハ ファンミーティングに 1万人
     「Korean Wave 2005 in 広島」

 日韓友情年を記念する「Korean Wave 2005 in 広島」のイベントが 05年 4月17日(日)から20日(水)までの 4日間、広島市で開かれました。
 ハイライトの「パクヨンハ ファンミーティング」(4月18日)には全国から 1万人を越えるファンが広島市民球場に集まり、熱烈な声援を送りました。
 一連のイベントは 韓国観光公社が 4月 5日(火)の松山市を最初に全国 9都市で開催したもので、広島市がしめくくりとなりました。

【 ナンタ 】
 イベントの幕明けは 4月17日(日)の「NANTA」の公演。当日は、ハガキで応募した 4200組のうち抽選でで選ばれた 750組━1500人が開場の国際会議場 フェニックスホールを埋めました。
 オープンに当って あいさつした広島県日韓親善協会の金井宏一郎会長は「今回の一連のイベントは親善協会が窓口となって応募ハガキを受けつけたが、寄せられたハガキの総数は 4万通に上り、韓流ブームを実感しました。ここに来て、日韓間には問題も起きているが、イベントを通じて両国国民の相互理解が深まるよう願っています」と述べました。
 「NANTA」は韓国のとある結婚式場の厨房を舞台に コック達が繰り広げる抱腹絶倒のミュージカルでブロードウェイでも上演されて話題になりました。広島では、一昨年も公演が行われましたが、「NANTA」をはじめて観る人も多かったようで、ステージでのユーモラスなしぐさに会場は終始 笑いの渦となりました。

 
 

イベントの幕明け
「NANTA」公演

抽選で750組

(1500人)招待

満席の[NANTA」

公演会場
広島国際会議場

 
 

あいさつする
広島日韓協 金井会長

「NANTA」は

ブロードウェイでも公演
話題のミュージカル

会場を笑いの渦にした
{NANTA」の出演者


  【 パク ヨンハ 】
 2日目の 4月18日(月)は 話題の「パク ヨンハ ファンミーティング」。イベント 3日前の15日(金)夜に 早くも広島入りする熱心なファンもあり、開催前夜は 1塁側と 3塁側合わせて 600人が毛布などを持ち込んで徹夜で待機しました。特に「ファンミーティング」の中の「サイン会」は 人気の的で、77人の募集に対し 2万7000通応募があり、競争率はなんと 350倍。
 午前 9時に球場の 2つのゲートを開門、11時からイベントが始まりました。前日に広島入りした パク ヨンハは 初の全国行脚でさすがに疲れ気味でしたが、いざ本番を迎えると別人のように生き生きした表情を見せ、トレードマークの笑顔をふんだんにふりまいて、1万人のファンにあいさつしたあと、「期別」(キビョル)「初めて出逢った日のように」(チョウムクナムチョロン)など持ち歌 3曲を披露しました。
  この間、司会をつとめた中国放送の吉田千尋アナウンサーとのトークでは「野球場でライブをやるのは はじめて。すばらしいファンに来ていただいてうれしい」と話し、吉田アナにも「あなたは美しい。恋人はいる? 年齢は?」などと語りかけて 吉田アナがスタンドのファンから羨望のまなざしをあびる場面もありました。また サイン会は選ばれた 77人が ステージで直接 パク ヨンハのサインを受取り、握手をかわして みんな夢見心地の表情でした。

 

 
 

開催前夜から毛布など持参し
並んだ人が600人

開門の午前9時には
合わせて2000人の列に

九州や四国、近畿 遠くは

関東からも
1万人を越えるファンが集合

 
 

午前10時半前には
パクヨンハ

広島市民球場に到着

ファンからの大きな声援に
手を振って応えるパクヨンハ

最初に持ち歌を披露

 
 

全国ツアーの疲れを

感じさせない熱唱に
ファンも大きな拍手

トークショー

左側が吉田千尋アナ

 
 

爽やかな笑顔

競争率なんと350倍
77人がサイン会に当選

握手も交わし

みんな夢心地の様子

 

   この日の「ファンミーティング」のもうひとつのコンセプトは新球場の建設協賛。広島県日韓親善協会の金井宏一郎会長の提案を主催者の韓国観光公社とパク ヨンハ側が快諾して実現したものです。
 ステージでは、パク ヨンハが 幼い頃は野球少年だったことを語り、「この球場も素晴らしいが、もっと素敵な球場が出来て、青少年が良い環境で野球ができ、カープも好成績を上げられるよう願っています」と持ち込まれたタルにサインをするとともに自ら 1万円札を入れて会場に募金を呼びかけました。パクヨンハは また「新しい球場ができたら、是非呼んでください」と語ってスタンドから、盛んな拍手を受けました。
 このあと、カープの新井貴浩、尾形佳紀両選手とマスコットのスライリーが登場。新井選手は「幼いころから親しんで来た球場だが、ロッカーなどが古くなっている」ことをあげ、また尾形選手は「もう少し広ければ」と新球場への期待を語りました。
 また、いち早く募金運動にとり組んだ広島韓国商工会議所の姜仁秀(カン インス)会長もステージに上がり「カープが死ぬほど好き。是非 みんなの力で新球場をつくり、カープに頑張って優勝してほしい。」と述べました。
 スタンドでは パク ヨンハの呼びかけに応えて民団広島県本部や同婦人会、広島韓国商工会議所のメンバー、広島県日韓親善協会の募金ボランティアの人達 約 100人が募金を呼びかけ、球場だけで、111万6058円が集まりました。球場入口で「タル募金推進委員会」が行った募金と合わせると、この日だけで142万1824円の募金が寄せられたことになります。
 ファンミーティングには、報道関係者も全国から新聞、TV、雑誌など 20社の 96人が取材に訪れ、会場の熱狂振りを伝えました。特にスポーツ紙の中には、一面の殆どをさいて、パクヨンハ ブームと新球場建設募金の模様を伝えたところもありました。

 

 
 

タルにサインし

自らも 1万円を入れ

会場に募金を呼びかける

パクヨンハ

新球場への期待を語る
カープの新井、尾形両選手

広島韓商工会議所 姜仁秀会長(左端)
この日の募金総額は

142万1824円

   
 

ファンミーティングを

とり上げた新聞各紙

事務局にはお礼の
手紙や電話が---

 

 

 

【 映画祭 】
 イ ビョンホン主演の「誰にでも秘密がある」が 4月19日(火)、「ラブストーリー」が

4月20日(水)にそれぞれ 昼夜 2回 広島市中区の県民文化センターで開かれました。
 映画会の定員は 1回 500人、計 2000人でしたが、それぞれ 3倍から 5倍の申込みがあり、これも広島県日韓親善協会で厳正な抽選を行って当選者を決定する盛況振りでした。
 一連のイベントを主催した韓国観光公社福岡支社の李鍾薫支社長は「広島でこのような大掛りなイベントをするのは初めてだったが、皆さんのご協力で、大成功のうちに終わりました。パクヨンハも皆さんの歓迎を心から喜んでくれたようで、これを機会に 両国の友好の絆がさらに強まれば」と話しています。