第 119 集 (2014年05月)

□ 徐張恩・新総領事歓迎会に110名
         旅客船事故で出席者が弔意 4・23

  駐広島韓国総領事館の徐張恩・新総領事がこのほど着任、その歓迎会が4月23日(水)、韓国民団広島県本部と当協会の共催で行われました。   会場のリーガロイヤルホテルには、広島県の高垣広徳副知事、広島市の西藤公司副市長や関係部局の幹部職員、広島県議会の日韓友好促進懇話会、広島市議会の日韓親善有志の会の議員、尾道市の平谷祐宏市長、広島商工会議所の深山英樹会頭、民団・当協会の役員、会員ら110人が出席しました。
  徐総領事と令夫人が拍手の中を入場し、はじめに参加者全員で旅客船事故の犠牲者に黙とうを捧げました。   民団の沈勝義団長が主催者を代表してあいさつ。「心痛む事故のさ中なので、静かに歓迎会を行いたい。総領事のすばらしい人格は、多くの人を魅了しファンをつくることだろう。ご活躍を期待している」と話しました。出席者を代表して、広島県の高垣副知事が「広島県では、スポーツ界で広く韓国人が活躍しているほか、留学生が100人を超えるなど人的交流が進んでいる。県としても重要施策として交流の強化につとめたい」とあいさつしました。
  謝辞に立った徐総領事は「このたびの事故に対し多くの方々から弔意をいただいたことに感謝している。私は(着任したばかりだが)広島を早くもふるさとのように感じている。国と国の関係は(いつの時代でも)紆余曲折があるが、『雨降って地固まる』の諺どおり、きっと明るい未来を築けると確信している。友好関係の発展に微力を尽くしたい」と述べました。

  続いて広島県日韓親善協会の青木会長から参加者の会費の一部を旅客船事故の犠牲者へのお見舞いとして、総領事に手渡しました。そしてアルコールを自粛している総領事の意向を尊重し、「乾杯」にかえて日本の古いしきたりである犠牲者への「献盃」を提案、静かに盃を献上しました。
  このあと会食と歓談に入り、その中で広島県議会友好促進懇の松浦幸男会長、広島市の西藤公司副市長、尾道市の平谷祐宏市長が、歓迎と活躍を期待する挨拶を述べました。
新総領事は各テーブルを廻り出席者一人ひとりとにこやかに握手をかわしていました。

  徐張恩総領事は1965年生まれで48歳。高麗大学法学部を卒業後、北京大学で研究員などを務めた後2009年からソウル市の政務副市長、その後ハンナラ党主席副代弁人、2012年9月にはセヌリ大統領選挙中央選対委員会戦略企画団長に就任するなど朴現大統領の側近として知られています。