□ 300名が参加 「忘年・会員の夕べ」
豪華賞品に歓声とため息 12月3日
広島県日韓親善協会の年末恒例「忘年・会員の夕べ」が12月3日(水)、広島市中区のリーガロイヤルホテルで開かれました。今年の参加者は留学生60数名を含めて約300名。総選挙や天皇皇后両陛下のご訪問と重なったため例年より少なめでしたが、両陛下の大雨被災地へのご案内を終えた広島市の松井一実市長をはじめ、駐広島韓国総領事館の徐張恩総領事ご夫妻、広島県の高垣広徳副知事、広島商工会議所の深山英樹会頭ら政財界の要人が出席しました。
開会に先だち、この日両陛下が訪問された安佐南区の土砂災害の犠牲者に全員が黙とうを捧げました。
このあとあいさつに立った広島県日韓親善協会の青木暢之会長は「今年も皆さんのご協力のお蔭で民間交流の実をあげることができました。来年は国交回復50年を迎え民間交流の重要性が増していますので一層頑張りたい」と述べました。来賓の徐張恩総領事や高垣副知事、松井市長も「日韓関係が冷え込んでいる中で民間や自治体の交流がますます重要になっている」として、日韓親善協会の長年にわたる活動を讃えました。
広島県議会日韓友好促進議員懇話会の松浦幸男会長の乾杯の発声に続いて歓談に入り、会場の両サイドの料理卓は長い列が続きました。中でも李菊枝さんや佐々木美紀子さんら日韓協会のボランティア主婦グループ手作りの韓国料理は例年通り好評でトッポギ、チャプチェなどお馴染みの料理はすぐに品切れになりました。
この夜のアトラクション出場者は在日3世の歌手・李翔雲さんと呉在住の女性歌手・李銀淑さん。李翔雲さんは「冬のソナタ」と坂本九さんのヒット曲「見上げてごらん夜の星を」、李銀淑さんは韓国のヒット演歌を熱唱して拍手を浴びました。
この後は呼び物の「大福引大会」。今年は会員企業や協力団体、釜山・慶尚南道の親善協会などから180点近い賞品が寄せられました。
例年司会をつとめている大久保有満子さんのテンポのよい進行で福引がすすみました。釜山韓日親善協会のプレゼント35点、慶尚南道韓日親善協会の韓国ノリなどの詰め合わせ20点など初めのうちは、プレゼンターが指し示すカードの「色」で次々に当選が決まって行きました。後半に入って賞品が5,000円、1万円と高額になると、プレゼンターがステージ引く番号で当選者が決まりました。この夜の賞品の中にはクリスマス、お正月向けの」シクラメンやポインセチアの鉢植え、新酒「しぼりたて」、在広テレビ各局のカープカレンダー、キャラクターグッズなどユニークなものもあり、当選者が集まる引き替えデスクは笑顔、笑顔でした。
クライマックスは広島県日韓親善協会青木会長からの3万円の商品券と、アシアナ航空のホノルルとソウルの往復航空券。司会者が当たり番号をと読み上げるたびに、会場に歓声やどよめきが起こりました。注目の広島―ホノルル往復航空券をゲットしたのは民団婦人会の趙顕子さん。ソウル航空券はこの夜、社長同伴で参加した不二ビルサービスの山崎公男さん。司会者から当選の感想を求められた山崎さんは「女房に内緒で行こうかな――」と爆笑を誘いました。
恒例のアリラン大合唱の後、民団広島県本部の沈勝義団長が「いま日韓関係はかってなくぎくしゃくしていますが、(市民同士が仲良くする)今日の雰囲気をみて、将来に確信がもてました」とあいさつして「夕べ」を締めくくりました。