□ 「大邱マダン」、雨の中でスタート
広島市と大邱広域市が姉妹都市提携して今年で19年。これを記念して今年も「大邱の日」のイベントがフラワーの会場で3日間行われました。初日の3日は生憎の雨に見舞われましたが、12時半から原爆資料館南に設置されたメインステージの「カーネーション」で式典を行いました。
広島市と大邱市は、隔年で市長以下代表団が相互訪問しており、国交正常化50周年の昨年は大邱市から権ヨンジン市長以下150人の代表団が広島を訪れましたが、今年は代表団はお見えにならず、代わりに民間の大邱韓日協会の15人が訪問するはずでしたが、熊本震災の影響でこれも中止になりました。
そこで式典には、広島側の関係者のみ出席。来賓の駐広島韓国総領事館の徐張恩総領事、主催者側は広島市の竹内功副市長、韓国民団広島県本部の李英俊団長、「大邱の日実行委員会」の畑矢健治委員長がステージへ登壇しました。
続いたアトラクションでは、まず、エリザベト音楽大学で声楽を学んでいる朴完卿さん(大邱出身)が登場。韓国の歌、日本のヒット曲「花は咲く」イタリア民謡「オーソレミオ」の3曲を歌ってくれました。
そのあと、広島韓国伝統芸術院の朴裕恵さん率いる三面太鼓と韓国の4つの伝統打楽器が一糸乱れぬ演打と舞いを披露、そのダイナミックスで一方優雅さを感じさせる熱演に大きな拍手が寄せられました。
伝統衣装チマチョゴリの試着や大邱に関するクイズ、大邱の観光紹介の広場は、広島国際会議場地下の会議室(ダリア)に移しましたが、室内のため来場者はいつもより少なかったようです。
一方、従来の広場「大邱マダン」ですが、面積が半減したため人気の韓国食の販売も、今年は「トッポギ」の販売を断念して「マッコリ」「チヂミ」「キムチ焼飯」の三種類を販売しました。
その上、平和大通りに面した通路が閉鎖され祭りの参加者は、北側に敷かれた仮の歩行路を歩くため、調理や販売がいつもの反対側となり多少アッピールに欠けました。しかも初日は、販売がピークにさしかかる正午頃から雨が降り出し、午後にかけて雨足が強まって売り上げは落ちるは、スタッフはぐしょ濡れになるなど散々な一日でした。
3日間、留学生19人を含む述べ90人の役員、ボランティアのスタッフは、調理の腕をふるい、「オソーセヨ(いらっしゃい)」「マシッソヨ(おいしいよ)」と声をからして、ゆく人たちに呼びかけました。