□ 釜山の障害者施設を支援して 20年
東広島市の市民グループが交流の報告会
障害児の娘をもつ 広島大学の元留学生と その留学生が 韓国に障害児施設を作るのを支援した 市民グループの交流 20年を祝う報告会が 1月12日(木) 東広島市で開かれました。
元留学生は 現在 釜山広域市の東義大学教授をつとめている鄭永基(ジョンヨンキ)さん。鄭さんの娘 熹景(ヒーキョン)さんは 脳性マヒの障害をもっていましたが、父親の広島大学留学が縁で 1985年に東広島市に移り、市内の保育所で 健常児と 一緒に教育を受けました。機能回復に著しい効果があったため、鄭さんは
遅れている韓国の障害児教育を改革しようと、施設の建設運動に立上がりました。
これを 東広島市の西条ロータリークラブをはじめとする市民グループが全面的にバックアップし、 17年前の 1989年に釜山広域市に施設をオープンしました。
「ハンマウム子供会館」と名づけられたこの施設は、その後 東広島市で結成された日本後援会の支援をうけて順調な運営を続け、 6年前の 2000年には 新しい園舎も完成しました。
1月12日の報告会は、20年もの長い間 運動をすすめて来た 鄭さんと、東広島市の支援グループの人たちなど 80人が集まり、この20年間をふり返りました。
席上、鄭さんは「皆さんのお陰で 私たち家族の夢を実現することができました」と お礼を述べ、来賓として出席した金演権総領事も「鄭さんと東広島市の皆さんの心のこもった交流のことを聞き、とても感動した。 今後とも 交流を続けてほしい」とエールを送りました。当協会からも玉木専務理事、浅井事務局長が参加しました。