第 25 集　(2006年05月)

□　「大邱の日」 ひろしまフラワーフェスティバル で デビュー

　　広島市と大邱広域市の姉妹提携を記念する「大邱の日」のセレモニーとイベントが、06年から「ひろしまフラワーフェスティバル」に会場を移して 5月3日（水）から 5日（金）までの 3日間 開かれました。広島県日韓親善協会や広島市、広島平和文化センターなど 22団体で構成する実行委員会（金井宏一郎委員長）の主催。
　　「大邱の日」セレモニーは ＦＦ初日の 5月3日の午後 0時半から、金井委員長や秋葉忠利広島市長、朴昭勝民団県本部団長らが出席して、平和公園のメインステージ、カーネーションステージで 開かれました。
　　あいさつに立った秋葉市長は「大邱広域市と広島市の交流は 来年で 10年目を迎えます。今年からＦＦの会場にブースを設けますので、できるだけ多くの市民に大邱を知ってほしい」と 述べました。
　　また、駐広島韓国総領事館の金演権総領事のお祝いの言葉や、この日のために広島市にやって来た大邱広域市の紫金（ジャグム）女性合唱団の李幸子団長が「晴の舞台で、 こうして広島の皆さんにお会いできてうれしい。合唱を通じて交流を深めたい」とあいさつしました。
　　続いて、大邱広域市から広島のエリザベト音大に留学している車景實（チャチョンシル）、車景勲（チャチョンクン）の姉弟が「涙そうそう」、「ゴムンドバッル」（舟歌）、椿姫の 「乾盃の歌」の 3曲をソプラノとテノールで披露しました。
　　最後に、広島メッセンジャーの藤井正一さんの司会で「大邱クイズ」があり、ステージにあがった約 50人に「大邱広域市の人口は？」「主な産業は？」などの問題を二択で答えてもらい、 正解した 20数人に藤井さん自身が、大邱から仕入れて来た大邱ブランド「シメリック」のハンカチなどをプレゼントしました。
　　一方、ＦＦで はじめてのブース「韓国・大邱マダン（広場）」は 会場中心部、大手町のＮＨＫ南側の緑地帯にテント 3張を設け、ＦＦの期間中の 3日間、韓国や大邱の文化や観光を 紹介しました。
　　今年は、話題の韓国ドラマ「チャングムの誓い」が放映中で、韓国の宮廷料理が関心を呼んでいる とあって、ボランティアの皆さんが宮廷料理を手作りし、三品を詰め合わせた 弁当を販売。30種類の食材を使った繊細な味が　大好評で、延べ 2,000人以上の来場者に味わって頂きました。
　　ほかに、韓国のお好み焼「チヂミ」や焼酎の「真露」、濁り酒の「マッコﾙリ」も販売。広島地区韓国留学生後援会（登島啓次会長）は留学生支援の一助に、と　韓国海苔やラーメンを ブースに並べ、留学生たちが 声をからして　客を呼び込んでいました。
　　また、観光と文化 紹介のブースには、大邱広域市から とり寄せた「シメリック」ブランドの繊維品や眼鏡、革製品などを展示したほか、韓国観光公社の協力で　韓国の文化や 観光を紹介したパネル写真を掲示しました。このブースでは　また、大邱を描き続けている洋画家で 広島県日韓親善協会の会員、西谷勝輝さんの作品 4点も寄せられ、来場者の目を ひいていました。
　　特に人気を集めたのは、自分や家族の名前をハングルで書こう、というコーナー。在広の留学生が指南役となって、アイウエオ順に並んだハングルの中から自分の名前に相当する 文字をぬき出し、はじめて ハングルに接した子供達は満足そうに名前を書いた用紙をもち帰っていました。
　　ほかに、広場の一角では、韓国の国の誕生を描いた伝説の紙芝居や、双六やケマリに似た遊びなどもあり、留学生と日本の子供達が、遊びを通じて交流を深めました。
　　ＦＦ会場での はじめての「大邱の日」イベントについて 金井宏一郎実行委員長は「ＦＦ会場で このイベントを行うのは、かねてからの念願でした。ボランティアの皆さんには せっかくの連休がフイになり、ご迷惑をおかけしましたが、できれば 来年以降も続けたい」と話しています。
　　一連のイベントを支えたのは、広島メッセンジャーの二人（藤井正一さん、星井利恵さん）のほか、韓国語講師の李菊枝さんを はじめとするボランティアグループ、韓国語勉強会 （国井由美子会長）のメンバーら、総勢 約 60人。皆、手弁当のボランティアでしたが、大きな事故や失敗もなく、167万人のフラワー参加者に韓国や大邱を知っていただいたことを 喜び合いました。



「大邱の日」セレモニー（5月3日　平和公園カーネーションステージ）

	初のFF会場でのセレモニー 多くの市民が参加（5月3日）	30周年を迎えた ひろしまフラワーフェスティバル	式典は民団婦人部のチャンゴで開始 （カーネーションステージ）
	秋葉市長（右端）、金井委員長（左隣） 朴民団団長らも出席	あいさつする秋葉市長	祝辞をのべる金演権総領事
	大邱から紫金女性合唱団が参加 李幸子団長に歓迎の花束	日本と韓国の歌をうたう 大邱出身の車景實さん	車景勲さん
	入賞者には大邱の特産品をプレゼント	広島メッセンジャーの藤井正一さんが 韓国服で「大邱クイズ」

	NHK南側の緑地帯にブースを設置	呼び物は「チャングムの誓い」 で話題の韓国宮廷料理	売れ行きは上々---
	真露、マッコﾙリも売れ筋---	「宮廷料理」は、30種の食材を使い ボランティアスタッフが調理	韓国風お好み焼き「チヂミ」も大好評！
	3日間で1,300食を用意した	ボランティアスタッフが大健闘	舞台裏は大忙し（エソール広島調理室）
		広島地区韓国留学生後援会は 韓国海苔やラーメンを販売	裵学泰さんらチャンゴの メンバーも応援に---
	大邱を画き続ける洋画家 西谷勝輝さんの作品も展示	韓国・大邱 ＰＲブース	大邱の特産品も展示
	「ハングルで自分の名前を書く」 留学生が対応し盛況だった	「子どもの広場」では 韓国伝統の遊びも---	紙芝居などもあって こども達は興味しんしん