□ 「忘年の夕べ」に350人
金演権総領事離任で送別もかねて
06年の締めくくりとなる広島県日韓親善協会の「忘年・会員の夕べ」が、 12月 1日(金)夕、広島市中区のメルパルク広島で開かれました。
「夕べ」には、会員や会員の家族、韓国人留学生、日本人学生など 350人が参加し、福引きなどを楽しみました。
「夕べ」に先だって 講演会が開かれ、千葉県在住の韓国民話の語り部、金基英(キム キヨン)さんが韓国に古くから伝わる民話を日本語で語りました。金基英さんは、1962年 仁川広域市の生まれ。新聞社の特派員として韓国に来ていた夫と知り合い、結婚。在日 17年目で 娘、息子と 4人家族。通訳などのかたわら、日本各地で韓国の民話を紹介する活動をしています。
講演会で金基英さんは「虎に襲われた少年が智恵をはたらかせて、その虎をとりこんだ話」や「親の云うことの全てに反対の行動をする少年の話」など、ユーモアと教訓に満ちた民話を語り、会場をわかせました。聴衆のひとり、西区の在日韓国人男性は「元の韓国の民話として知っていたものも、あらためて日本語で聴くと一層趣がある」と話していました。
講演会に続いて、「忘年・会員の夕べ」が開かれ、民団婦人会広島県本部(宋姫子会長)のメンバーがチャンゴを演奏して雰囲気を盛り上げました。
「夕べ」では、はじめに金井宏一郎会長が、この一年の協会の活動を振り返り、「春のフラワーフェスティバル、秋のフードフェスタにブースを設けて、大邱広域市のPRや韓国の観光地の紹介など、新規の事業にも取り組んだ。また、スピーチコンテストもこれ迄の企画を手直ししてスタートさせたが、一連のイベントを通じて、ボランティアで協力していただけるスタッフが増え、活動の原動力になった」と述べました。
また、来賓として出席した広島県の有岡宏副知事は「一時の韓流ブームが、このところ下火になった、ときいているが、皆さんの活動でムードを盛り上げてほしい」とあいさつしました。
この日は、金井会長が同席した金演権総領事が、近く 広島での任期を終えて離任することをはじめて明らかにしました。
これを受けて、金演権総領事は「広島はこれ迄の外交官生活でも忘れられない地。できれば再び広島を訪れたい。皆さんのご協力に感謝している」と述べると、民団広島県地方本部の朴昭勝団長が「金演権総領事との出会いは、歴代総領事のなかで最も思い出深い。民団活動にも、いろいろ助言をいただいた」と謝辞を述べ、県、市、広島商工会議所や県議会、市議会の日韓議員連盟の代表が記念品を手渡して、これまでの労をねぎらいました。
このあと、「夕べ」では、広島ハミング歌謡協会の梶岡澄彦会長らが韓国演歌を披露。民団県本部の権五源監査委員長は飛び入りで、韓国民謡を歌い、金演権総領事の離任を惜しみました。
呼びものの福引き大会も盛り上がりました。今年は、福引きに協賛して賞品を寄付する企業・団体がふえ、商品数は 270点に上りました。また、抽選にもれた参加者には参加賞もあり、アシアナ航空のソウル-広島往復航空券やRCCの三万円商品券など豪華賞品の抽選の度に、歓声やため息がもれていました。
因みに、往復航空券はこの夏、広島市-大邱広域市青少年交流の受け入れスタッフの副会長をつとめ、秋のスピーチコンテストでも入賞した広島大学付属高校 2年の来島大恭君が引き当てました。
賞品提供者(社)は以下の通りです。
ご協力に改めて感謝申し上げます。
アシアナ航空(株)広島支店 様
花栄 社長 大川和男 様
(株)賀茂鶴広島店 様
韓国観光公社福岡支店 様
韓国民団広島県地方本部 様
信用組合広島商銀 様
サントリー(株)中国四国支社 様
(株)中国放送 様
駐広島韓国総領事館 様
(株)伯和社長 権養伯 様
三島食品(株) 様
八千代病院理事長 姜仁秀 様
リーガロイヤルホテル広島 様
和光グループ社長 金栄治 様
広島県日韓親善協会会長 金井宏一郎
広島県日韓親善協会
(五十音順)
語り部 金基英さん |
ユーモアたっぷりの |
民団婦人会の |
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あいさつする |
「色々なイベントに取り組みました」 |
この夜の出席者は |
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県・市議会からも |
離任のあいさつをする |
来賓あいさつ |
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朴昭勝民団団長が |
金演権総領事夫妻 |
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金井会長、有岡副知事、県議会議員懇 |
有岡副知事 |
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県会議員懇 松浦会長 |
広島市会有志の会 谷口会長 |
民団婦人会 宋会長 |
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広島ハミング歌謡協会 |
金総領事を囲んで慰労 |
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ボランティアによる |
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呼びものの福引き |
会場からは歓声や |
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金辰植領事も |
伯和グループの |
来島大恭君がソウル往復航空券を |
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フィナーレは「アリラン」の大合唱 |
中締めのあいさつをする |
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韓国料理ボランティアグループの皆さん |