第 37 集 (2007年06月)

□ 広島など日中韓5都市が参加 大邱で初の国際囲碁大会開く

 韓国大邱広域市が親善交流している日中韓3国の5つの都市による「囲碁交流大会」が 6月8日から3日間、大邱広域市で行われました。
  参加したのは、日本から広島、福岡市、中国からは青島、寧波そして開催地の大邱の合わせて5都市です。

  広島からは、13人の選手が参加し、当協会の浅井事務局長が世話役として一行14人が前日の7日早朝、広島を発ちました。
  同行の現役学生(大学院)一人をのぞくと50~70歳代の熟年チーム。しかし棋力は相当のもので、初段・3段をのぞいた11人が5段以上のつわもの揃い、元中国本因坊の四方治雄6段、JA広島信連理事長肱岡英昭7段ら広島囲碁界に知られた顔ぶれで好対局が期待されました。

  一行は、博多から高速艇「ビートル」で釜山港入港、韓国新幹線「KTX」で大邱入りしました。韓国中南部の盆地にある大邱市は、人口250万人で、ソウル、釜山、仁川に継ぐ大都市です。繊維産業やめがね産業が盛んで、漢方薬の巨大な市場は活気にみちています。

  囲碁大会は翌8日、大邱市最大の歯科医院ビルで始まりました。囲碁協会重鎮でもある李在允院長が、全面的に運営に協力してくれました。
  開会式に続いて、さっそく予選対局が始まりました。広島の緒戦の相手は中国の青島チーム、選抜の9人が対戦して結果は3勝6敗でした。中韓のレベルは、相当高いと知ってはいましたが、厳しいスタートに広島選手団の顔つきが変わりました。
  2回戦は、同じ中国の寧波チーム。5勝7敗と食い下がり、3回戦の韓国大邱チームには、7勝4敗と勝ち越してトータルでは、15勝17敗と善戦しました。
  翌日の本戦では、中国勢が覇を競い、結局、寧波が青島を下して優勝しました。
  わが広島チームは、後半の健闘が功を奏して、3位(敢闘賞)に入賞、大きなトロフィーをいただきました。

  大邱滞在期間中の経費は、すべて韓国側が負担してくれましたが、くわえて大邱市職員やボランティアスタッフの心の行き届いたホスピタリティにチーム一同、大感激しました。
  大成功を収めたこの大会を今後持ちまわりで続けてはという提案が行われ、とりあえず来年は中国の青島でということになりました。が、さて広島でとなると、これだけの規模のことができるかどうか誰一人として自信はなく、大きな課題を背負って帰りました。

 

 
 
 
 

初日、予選大会

謝辞をのべる
日韓浅井事務局長

歓迎夕食会の席(広島チーム)

 
 

棋譜をとりながら・・・
渡辺6段(中央)

 

伝統楽器の披露
(歓迎夕食会)

 
 

石下5段 大邱女性棋士にたじたじ

金範鎰市長、激励に

肱岡7段、青島の主将と対戦

     
   

広島代表団の顔ぶれ