□ 許徳行 総領事 の 歓迎会 |
駐広島韓国総領事館の許徳行(ホトクヘン)新総領事の歓迎会が 5月30日(金)、広島市中区のANAクラウンプラザホテル広島で開かれました。 民団広島県本部と広島県日韓親善協会が主催、70人余りが出席しました。
席上、許総領事は「在日韓国人の地方参政権獲得と韓日の友好に協力してほしい」とあいさつしました。
許総領事は徐榮振総領事が韓国の政権交替に伴って退任したあとを受けて 5月 9日に着任、これまではマレーシア公使をつとめていました。
□ 日韓協通常総会 08年度事業計画など決める
新会長に安東善博RCC社長
広島県日韓親善協会は 6月 6日(金)、08年度の理事会、通常総会を広島市中区のANAクラウンプラザホテル広島で開き、2007年度の事業報告と決算を了承するとともに 2008年度の 事業計画と予算を決定しました。
また 金井宏一郎会長が退任、後任の会長に安東善博 中国放送社長を選出しました。
同日 決定した 08年度事業計画と予算は次の通りです。
08年度事業計画
韓国に李明博政権が誕生して6月3日で100日目になりました。ここへ来て米国産牛肉の輸入問題などで支持率が急降下していますが、日韓関係では両国首脳の相互訪問も実現し、それまでのギクシャクした関係が修復されました。日韓交流をすすめる上でフォローの風になりそうで、市民間の相互理解と友好を発展させる好機ととらえています。
08年度は5月の「大邱の日」行事で幕をあけました。広島市と姉妹都市、大邱広域市との提携を記念する「大邱の日」の記念行事は従来、調印日の5月2日に行っていましたが、06年から3日からのフラワーフェスティバルに舞台を移しました。
今年のイベントは大邱からの訪問団44名を迎え、
①提携11周年記念セレモニー
②平和と友好のためのハングル書道展
③韓国・大邱マダン(広場)ブース の3本柱。
セレモニーは5月3日に平和公園のメインステージで、ハングル書道展は2日ら6日まで国際会議場ロビーで、韓国・大邱マダン(広場)ブースは平和大通りのNHK向い側で行い、
3会場合わせて7900人と、昨年を1000人上回る参観者が訪れました。中でもブースではチマチョゴリの試着コーナーや韓国への理解度をチェックする「韓国検定」、ハングルで自分の名前を書くコーナーなどが人気を集めました。3日には秋葉市長も訪れハングル書道の指導者・柳永喜さんから「世界平和」と即席で揮毫した書のプレゼントを受けました。
このあと計画している主な事業は
○ 7月 広島市・大邱広域市青少年交流事業
両市間で中高校生を相互に派遣しあっています。今年は先方の申し入れで昨年に続いて広島から21名を派遣します。当協会会長が実行委員長。事務局は当協会。
○ 8月 広島・韓国青少年囲碁交流
広島の囲碁青少年30名を韓国に派遣。今年は釜山のほか大邱での対局も検討しています。近く参加者を募集します。日本棋院県本部との共催。
○10月 広島フードフェスティバル韓国ブース展開
○11月 第3回日韓(韓日)マダン「スピーチ&交流」。韓国教育院との共催。
このほか、大邱広域市に昨年誕生した「韓・日協会」から10月に招聘をうけていますので、できれば訪問団を派遣し姉妹提携を含め交流強化について話し合います。
呉市と韓国・鎮海市が来年、姉妹提携10周年を迎えます。 協力してイベント展開の可能性を検討します。
この秋に計画されている民団創団60周年事業、韓流スター出演の日韓チャリティ野球などにも協力します。
民間の交流支援、韓国語講座支援も引き続いて行います。
会員の増強についても一層努力します。
2007年度予算
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(単位 円) 特別会計(囲碁交流) 総収入 2,000,000 総支出 2,000,000 繰越金 0 |
広島県日韓親善協会は 6月 6日(金)の総会で新しい理事に中国放送社長 安東善博氏(65)を選任するとともに同日の理事会で退任を表明した 金井宏一郎会長に代わる新会長に選出しました。
2001年から 7年間会長をつとめた金井宏一郎前会長は 名誉会長に就任しました。
安東善博会長は、中国新聞出身で 1999年に中国放送取締役に就任、07年 6月から社長をつとめています。
広島県日韓親善協会の新役員の顔ぶれは次の通りです。
名誉会長 | 山崎 芳樹 | 元会長 マツダ 名誉会長 | |
〃 | 堀 口 勲 | 元会長 中国放送 相談役 | |
〃 | ※ | 金井宏一郎 | 前会長 中国放送 相談役 |
顧 問 | ※ | 許 徳 行 | 駐広島韓国総領事館総領事 |
〃 | 藤田 雄山 | 広島県知事 | |
〃 | 林 正夫 | 広島県議会議長 | |
〃 | 秋葉 忠利 | 広島市長 | |
〃 | 藤田 博之 | 広島市議会議長 | |
〃 | 大田 哲哉 | 広島商工会議所 会頭 | |
〃 | 朴 義 鍾 | 民団広島県本部 常任顧問 | |
〃 | 金 孝 烈 | 広島韓国商工会議所 常任顧問 | |
〃 | 朴 昭 勝 | 民団広島県本部 常任顧問 |
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※印は新任 (副会長・理事は50音順) |
□ 「会員の夕べ」に 270人
08年 6月 6日(金)、理事会・総会・講演会に続いて恒例の「会員の夕べ」が開かれ、会員やその家族、留学生、県議会・市議会、行政関係者ら 270名が出席しました。
例年通り 民団婦人会のチャンゴ演奏で幕を明けた「夕べ」は 安東善博・金井宏一郎の新旧会長があいさつしたあと、広島県の城納一昭副知事が 1967年の創立以来 当協会が日韓親善に果たしてきた実績を 評価し「安東新会長のもとで さらに頑張っていただきたい」とエールを送りました。
また 県議会の林正夫議長も高校生時代からの級友である金井前会長 7年間の在任期間をふり返り その労を労いました。
この日は広島県議会の「日韓友好促進議員懇話会」から松浦幸男会長ら 21名、広島市議会の「日韓親善有志の会」の谷口修世話人、平木典道世話人ら 9名、呉・鎮海友好議員連盟の小泉曙臣会長(呉市議会議長)ら 2名が出席。広島市の三宅吉彦副市長、S・リーパー広島平和文化センター理事長ら行政関係者も多数出席しました。
また 駐広島韓国総領事館からは出張中の許徳行総領事を除く 3領事と職員、家族合わせて 11名が出席、広島で研修中の京畿道地方自治研修団 16名や広島大学、広島修道大学、広島市立大学などの留学生 40数名も参加しました。
さらに 当協会の準会員である韓国語勉強会の金泰憲さん、石井芳子さん、伊佐次章子さんが韓国の伝統楽器カヤグムで、おなじみの韓国ドラマの主題歌やイムジン河、アリランなどを披露しました。
5月のフラワーフェスティバルに合わせて「大邱の日」記念行事として開催した「ハングル書道」の作品 25点のオークションがあり、売上げ金 約 5万6000円余りは 会場の設営費の一部に充てました。
ご協力ありがとうございました。
広島県日韓親善協会の通常総会の関連イベントである講演会は 講師に脚本家・タレントのジェームス三木さんを招き、「私と韓国」と題して 韓国とのかゝわりなどを話していただきました。
ジェームス三木さんは 2004年に当協会が主催したミュージカル「つばめ」の脚本、演出を手がけました。7月には 広島出身の作家 梶山季之氏の「族譜」(チョッポ)をドラマ化し、青年劇場主催で上演します。
ダジャレを随所に織り込んで笑いを誘いながら、「あまり語られることのない歴史の裏側に迫るのが、演出家の使命」と熱っぽく訴えかけ、会場の共感を呼びました。
以下は講演の要旨です。
奉天(現瀋陽)で生まれ朝鮮半島では「侵略者の子」といわれ育った。
戦後の教育の中で、中国・朝鮮侵略があまり教えられていない空白の部分を脚本家として、ドラマで埋めていこうと決意している。
外交上よく「未来志向」という言葉が使われるが、歴史認識から逃げる表現の場合が多い。自らの裏側を見つめることから逃げてはいけない。
4年前手がけた朝鮮通信使がテーマのミュージカル「つばめ」も秀吉が 7500人の朝鮮人を拉致してきたことから起こった事実。 今回広島で上演する「族譜」~梶山季之作~も「一億一心」の軍国国家の元で行われた「創氏改名」がテーマ。この「創氏改名」を知らない日本人は多い。
人の営みに対立やトラブル、ジレンマがつきものだ。それがあるからドラマが作られる。この「対立」と「愛」の狭間にどう生きるか、どう理想を求めるかが文化の原点だ。 生きる目的は、結局「愛」と「信頼」だ。100年後には、戦争のない国境のない世界になるだろう。そのために歴史をしっかりと認識しよう。