第 105 集 (2012年08月)

□ 2012・夏 青少年交流事業 2題

      ① 囲碁 釜山・大邱を転戦・・・

2005年の日韓友情年を機にスタートした広島・韓国青少年囲碁交流、今年は8回目で、幼稚園児から大学生まで13名の参加選手と役員・保護者7名、総勢20名が8月7日に出発、釜山と大邱を訪問しました。
  以下は、当協会の安東善博会長が、団長として同行したレポートです。

  下関と釜山を結ぶ航路は、往復とも波静かで両国の子供たちの交流を、海峡は温かく見守ってくれた。一万トン級の旅客船「はまゆう」の船内には、大衆浴場もあり快適であったが、これまでの大部屋でなく二段ベッドの船室であったため、「囲碁ができない」「枕投げができない」子どもたちは、いささか不満顔に見えた。
  翌朝到着後、釜山の市内観光をして、午後は釜山棋院で釜山の子供達と囲碁交流、正式対局では、9勝13敗で釜山に勝利を譲った。


 翌日は、大邱へ。薬令市場を見学して、午後対局、正式対局では17勝7敗で広島側が勝利、合わせて1勝1敗の引き分けに終った。


子ども達には、もちろん勝ち負けでははかれない収穫があったようだ。碁は「手談」ともいうが、対局を終って、石を並べ変えて検討する二人は、いかにも「共通語」で話している雰囲気に見えた。
  若い人たちの素直な交流の積み重ねは、将来の「両国のゆるぎない友好」という実をきっと結んでくれると確信している。

 囲碁の対局はもちろん、観光のお世話、歓迎夕食会など、釜山韓日協会・李鍾均会長、大邱韓日協会・呂博東会長、大邱棋院の李在允会長ほか、両市の韓日協会・棋院の皆さんからは、熱烈な歓迎を受けた。
  両市の心のこもった歓迎を子ども達は膚で感じてくれたと思う。

  指導者として参加いただいた日本棋院広島県本部理事長の浅本博さん、日本棋院指導員の四方治雄さん、元中国本因坊、長野恵太郎さんには、随分お世話になった。通訳はおろか、いたるところで気配りをいただいた裵学泰さんには感謝している。



② 大邱から 21名 8・6式典にも参加

 広島市・大邱広域市青少年交流事業で、大邱広域市の青少年 21名が 8月5日(日から 9日(木)までの 5日間、広島市を訪れました。
  この事業は W杯サッカーが日韓で共同開催された 2002年から毎年 相互訪問の形で行われているもので、今年が 11回目。
  8月6日(日)の「原爆の日」には、この事業では はじめて、平和記念式に参列、慰霊碑に参拝したり、原爆資料館を参観したりして、平和学習をする一方、宮島見学やホームステイで「広島の夏」を楽しみました。
  この間、多くの希望者の中から選ばれた広島市の青少年代表や過去のこの事業に参加した若い人達でつくる「アクス」のメンバーが、交流のホスト役をつとめ、わずか 5日間ながら国境を越えた友情を育みました。
  8月8日(水)のさよならパーティでは、双方が趣向を凝らした出しものを競い、大きな盛り上がりを見せました。

 

 

 全 日 程

時間 8月5日(日) 8月6日(月) 8月7日(火) 8月8日(水) 8月9日(木)
6:00   ・起床
・チックアウト
・ホームステイ先での行動 ・起床 ・起床
・チェックアウト
 (大邱市交流団)
大邱市交流団出発
 (バスで移動)
7:00 ・平和記念式典
参列
・朝食
文化交流会館
8:00
9:00 大邱市交流団
出迎え(博多港)
(バス移動)
朝食
(国際会議場)
・茶道体験
(上田流和風堂)
10:00 ・ホストファミリー
との対面式
・ホームステイ先
へ出発
・原爆慰霊碑参拝
・平和記念資料館見学
・慰霊碑巡り
 原爆ドーム見学
11:00 ・広島交流団集合
・会場準備
・昼食
宮島へ移動
12:00 宮島到着
・昼食
・回廊見学
・宮島散策
・昼食
(お好み焼き)
大邱市交流団
(博多港出発)
13:00 大邱市交流団
到着
・昼食
・学校訪問
(基町高校)
14:00 ・対面式
・オリエンテーション
・チェックイン
15:00
16:00 ・親善交流会 ・発表会準備 ・発表会準備
17:00 ・班別発表会
18:00 ・歓迎夕食会
文化交流会館
・広島市中心部
  散策・夕食
・さよならハーティ
19:00
20:00 ・自由時間
・ミーティング
・自由時間
・ミーティング
・片付け
・チェックアウト準備
21:00 ・自由時間 ・自由時間 ・自由時間
22:00 ・就寝 ・就寝 ・就寝