□ FFで今年も「大邱の日」イベント
式典 ブースは9,000人で賑わう
広島市と大邱広域市が姉妹都市提携を記念する「大邱の日」の行事が今年も5月3日(土)から5日(月)までのひろしまフラワーフェスティバルを舞台に繰り広げられました。
3日ともほぼ好天に恵まれフェスティバルの人出は172万人で史上2番目。韓国関連では5月3日の記念セレモニーや3日間のブースが合わせて9,000人の来場者で賑わいました。
<記念セレモニー>
両市が姉妹都市提携したのは1997年5月2日。これを記念するセレモニーが5月3日12時30分から平和公園のカーネーションステージでありました。今年は大邱広域市から日本協会の崔雨?会長ら8名が参加。広島市からは松井一実市長が出席しました。
広島県日韓親善協会の青木暢之会長の開会あいさつのあと松井市長が登壇。旅客船セウォル号の沈没事故の犠牲者を悼んだあと、広島市と大邱広域市の交流の歴史にふれ、「17年前1997年の姉妹提携以来、民間団体を中心に経済・文化・スポーツなどさまざまな面で交流がすすんだ。昨日までの訪米中、国連のバンキムン事務総長とも会ったが(時の政治状況に左右されない両国の)市民同士の絆を強めることが大切だ」と述べました。
大邱日本協会のチェウガク会長は金範鎰市長のメッセージを代読。「相互理解をすすめるにはまず、交流。7月には大邱で『ビールとチキンの祭り』を開くので、お揃いでお出で下さい」と呼びかけました。
駐広島韓国総領事館の徐張恩総領事が祝辞を述べたあとアトラクションがあり、北九州市の韓国伝統文化学院の李芳蔚(イバンウル)さんらが韓国の琴、カヤグムの伴奏で演舞を披露しました。
また、民団広島県本部青年会の皆さんはチャンゴの演奏をして観客を楽しませました。
<韓国・大邱マダン(ひろば)>
100メートル道路、NHKむかいの緑地帯には例年通り韓国・大邱をPRするブースが設けられました。FF期間中の5月3日から5日までの3日間ブースを展開、鯉城通りにも近い好立地とあって多くの人たちが韓国の食や文化に触れました。
① 観光・物産コーナー
100メートル道路側のブースでは大邱広域市と韓国観光公社提供の地図や観光パンフ、チラシなど凡そ1,000部を配布しました。一時の韓流ブームは下火になったとはいえ問い合わせも多く、広島平和文化センターの皆さんが交代で対応しました。
② 韓服試着コーナー
鯉城通りに面したブースで行った韓服の試着はマダン一番の人気コーナー。凡そ30着のチマチョゴリを用意し、お気に入りの衣装を試着してもらい、花やかな姿をカメラにおさめてもらおう、という趣向です。無料とあって若い女性や家族連れが列をつくりました。着付けの係りは民団婦人会と高校生のボランティア。時間制限を行いながらも、3日間で820名の試着を楽しんでもらいましたので、スタッフは汗だくでした。
③ 「ハングルで自分の名前を書く」コーナー
このコーナーもマダンの定番です。「韓服試着コーナー」の隣りに韓国人留学生が陣取り訪れた家族連れなどにハングルを手ほどきしました。ハングル文字を書くのは初めて、という人もあり、張り出された文字の一覧表を見ながら興味深かそうに自分の名前を書いていました。
④ 韓食販売コーナー
100メートル道路沿いのブースでチジミ、トッポギ、キムチチャーハンを調理・販売しました。お隣りでは「韓国の白酒」マッコリを販売。
韓国食の調理販売は広島県日韓親善協会が担当しました。協会の李菊枝さんや佐々木美紀子さんら女性ボランティアグループのほか韓国人留学生連合会、NPO法人友愛アカデミーの留学生らがスタッフとして参加。初めは慣れない手つきでチャーハンつくりに鉄板と格闘していましたが、時間が経つにつれて手さばきも上手になり、周囲を驚かせていました。留学生たちはチマチョゴリ姿で客の呼び込みにも大声を張り上げ大活躍でした。
気温の上昇とともに、冷たいマッコリも大人気。アルコール度数が低く口当たりが良いせいか女性客に喜ばれました。