□ 思い出いっぱい --- 。 広島・大邱青少年交流
姉妹提携をしている広島市と大邱広域市が交互に青少年を派遣し、若い世代の相互理解を深め合おうという「広島市・大邱広域市青少年交流事業」が 今年も実施され、広島市から 24名の中高校生が大邱を訪れました。
日韓関係に すきま風が吹いている中、広島からの訪問団は 熱い歓迎を受け 友好に大きな成果をあげました。
今回 大邱広域市を訪れたのは、広島市内の中学高校生 24名と引率の先生ら 6名の合わせて 30名。2回にわたる事前研修を経て、8月16日(火)出発、21日(日)帰着の 5泊 6日の日程でした。
一行は 出発前の 8月16日午後 広島市の秋葉忠利市長を訪れ、出発の報告をしました。この日は 藤井正一団長(広島市と大邱広域市の橋渡し役の ひろしまメッセンジャーで、当協会理事)、 赤木昌彦副団長(広島市教育委員会)のほか、24名の参加者全員と保護者らが集まり、秋葉市長から「広島市の青少年の代表として 立派に使命を果たして下さい。」と激励を受けました。これに対して
進徳女子高校の新谷亜由美さんが誓いのことばをのべました。
はじめの予定では 一行は 広島港から釜関フェリー「銀河(ウンハ)」で直接 釜山入りすることになっていましたが、フェリーの故障で 下関からの出発となりました。フェリーは多少揺れましたが、 船酔いに苦しむ人もなく、全員元気で 8月17日朝 釜山港に着きました。その足で 韓国の古都 慶州を訪れ、仏国寺、天馬塚などを見学しました。
出発前に広島市役所を訪問 |
秋葉市長「立派に使命を果たして・・」 |
派遣団は中高生24名と |
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釜関フェリーの船内で |
一行は船酔いも無く、釜山港へ |
釜山港に到着(8月17日朝) |
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大邱側は釜山港まで出迎えに |
韓国の古都・慶州を見学 |
天馬塚の前で・・・ |
その日の夕方、大邱広域市の郊外 八公山の山麓にある大邱銀行研修院に到着。青いユニフォームの大邱側の青少年 60名も出席して 歓迎式典が行われました。 広島側からは 藤井団長につづいて 広島大学付属高校 1年の来島大恭君が 韓国語でお礼のあいさつ。5月から練習をかさねていた とあって、見事な韓国語で、 大邱側から大きな拍手をうけました。 このあと 屋外のガーデンホールでは 韓国の伝統文化の紹介があり、プロの芸術団員による舞踊や笛、太鼓などが披露されました。広島側の青少年は、事前に 練習していた「アリラン」と「故郷の春」を歌いました。 |
大邱の宿舎での歓迎式典 |
大邱側から歓迎のアイサツ |
藤井正一団長 |
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歓迎パーティー |
大邱の青少年が歓迎の辞・・・ |
来島大恭君が韓国語でお礼のアイサツ |
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みんな和気あいあい |
プロの芸術団員による |
太鼓の演奏 |
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広島からの青少年はコーラスを披露 |
「アリラン」と「故郷の春」を歌う |
芸術団員と一緒に記念撮影 |
3日目の 18日(木)は、午前10時に大邱市役所を公式訪問、姜秉圭副市長を表敬。午後から それぞれ分散してホームステイ先に向いました。広島の青少年たちにとっては、このホームステイで、国境や民族、言葉の違いを超えた
人間的なふれ合いができたのが とても印象に残ったようで、ホストファミリーの青少年との距離が、この日を境に一気に縮まりました。「よくしてもらった」「とても楽しかった」 「大邱タワーなどに行き 帰ったのが午前 1時になった」など楽しい感想ばかり。翌 19日の桐華寺訪問では、ホームステイ先の家族との話に夢中になって ガイドさんの説明にもウワの空の様子でした。 19日 午後からは 韓国文化体験プログラム ‐‐‐。大邱大学の学生たちが「サムルノリ」を演奏したあと、3班に分かれて 演奏のやり方を学び、ステージで それを披露しました。 夜は、地元のボランティアの学生も加わって ゲームや話などで盛り上がり、寝不足になった青少年も大勢いました。 |
大邱市役所を公式訪問(8月18日午前) |
姜秉圭副市長 |
プレゼントの交換 |
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大邱の青少年と |
広島の青少年のコーラス |
大邱市内の薬令市を見学(8月19日) |
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ホームステイ先の家族らと |
大邱大学学生による |
3班に分かれての練習 |
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早速、練習の成果を披露 |
大学生ボランティアと一緒に |
深夜まで歓声が響いた |
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和やかに日韓友情の輪が・・・ |
5日目の 8月20日(土)、いよいよ お別れの日。午前 9時に閉会式があり、釜山広域市に向けて出発しましたが、途中 高速道路で交通事故に出くわし、予定が大幅に遅れました。 おかげで、釜山での観光や 買物はできなくなってしまいましたが、一行は楽しい 5日間の思い出を胸に、釜山港から帰途につきました。 |
閉会式(8月20日) |
広島の青少年からのお礼のアイサツ |
全員で記念撮影 |
「広島・大邱広域市青少年交流事業」は W杯サッカーが開催された 2002年にはじまり、翌 2003年には 広島から大邱を訪問、昨年は大邱から広島に訪問団を迎えました。 いずれも 金井宏一郎会長が実行委員会会長、当協会が事務局を担当して実施しています。 毎年 交流の成果を上げており 来年以降も継続実施するよう 広島市教育委員会をはじめ、関係方面に働きかけています。 |