第 16 集 (2005年09月)

□ 思い出いっぱい --- 。 広島・大邱青少年交流


  姉妹提携をしている広島市と大邱広域市が交互に青少年を派遣し、若い世代の相互理解を深め合おうという「広島市・大邱広域市青少年交流事業」が 今年も実施され、広島市から 24名の中高校生が大邱を訪れました。
  日韓関係に すきま風が吹いている中、広島からの訪問団は 熱い歓迎を受け 友好に大きな成果をあげました。
  今回 大邱広域市を訪れたのは、広島市内の中学高校生 24名と引率の先生ら 6名の合わせて 30名。2回にわたる事前研修を経て、8月16日(火)出発、21日(日)帰着の 5泊 6日の日程でした。
  一行は 出発前の 8月16日午後 広島市の秋葉忠利市長を訪れ、出発の報告をしました。この日は 藤井正一団長(広島市と大邱広域市の橋渡し役の ひろしまメッセンジャーで、当協会理事)、 赤木昌彦副団長(広島市教育委員会)のほか、24名の参加者全員と保護者らが集まり、秋葉市長から「広島市の青少年の代表として 立派に使命を果たして下さい。」と激励を受けました。これに対して 進徳女子高校の新谷亜由美さんが誓いのことばをのべました。
  はじめの予定では 一行は 広島港から釜関フェリー「銀河(ウンハ)」で直接 釜山入りすることになっていましたが、フェリーの故障で 下関からの出発となりました。フェリーは多少揺れましたが、 船酔いに苦しむ人もなく、全員元気で 8月17日朝 釜山港に着きました。その足で 韓国の古都 慶州を訪れ、仏国寺、天馬塚などを見学しました。

 
 

出発前に広島市役所を訪問
秋葉市長に出発の報告(8月16日)

秋葉市長「立派に使命を果たして・・」

派遣団は中高生24名と
引率の先生・父母ら計30名

 
 

釜関フェリーの船内で

一行は船酔いも無く、釜山港へ

釜山港に到着(8月17日朝)

 
 

大邱側は釜山港まで出迎えに

韓国の古都・慶州を見学

天馬塚の前で・・・


    その日の夕方、大邱広域市の郊外 八公山の山麓にある大邱銀行研修院に到着。青いユニフォームの大邱側の青少年 60名も出席して 歓迎式典が行われました。
  広島側からは 藤井団長につづいて 広島大学付属高校 1年の来島大恭君が 韓国語でお礼のあいさつ。5月から練習をかさねていた とあって、見事な韓国語で、 大邱側から大きな拍手をうけました。
  このあと 屋外のガーデンホールでは 韓国の伝統文化の紹介があり、プロの芸術団員による舞踊や笛、太鼓などが披露されました。広島側の青少年は、事前に 練習していた「アリラン」と「故郷の春」を歌いました。

 

 
 

大邱の宿舎での歓迎式典
(8月17日夕)

大邱側から歓迎のアイサツ

藤井正一団長

 
 

歓迎パーティー

大邱の青少年が歓迎の辞・・・

来島大恭君が韓国語でお礼のアイサツ

 
 

みんな和気あいあい

プロの芸術団員による
韓国の伝統文化の紹介

太鼓の演奏

 
 

広島からの青少年はコーラスを披露

「アリラン」と「故郷の春」を歌う

芸術団員と一緒に記念撮影


    3日目の 18日(木)は、午前10時に大邱市役所を公式訪問、姜秉圭副市長を表敬。午後から それぞれ分散してホームステイ先に向いました。広島の青少年たちにとっては、このホームステイで、国境や民族、言葉の違いを超えた 人間的なふれ合いができたのが とても印象に残ったようで、ホストファミリーの青少年との距離が、この日を境に一気に縮まりました。「よくしてもらった」「とても楽しかった」 「大邱タワーなどに行き 帰ったのが午前 1時になった」など楽しい感想ばかり。翌 19日の桐華寺訪問では、ホームステイ先の家族との話に夢中になって ガイドさんの説明にもウワの空の様子でした。
  19日 午後からは 韓国文化体験プログラム ‐‐‐。大邱大学の学生たちが「サムルノリ」を演奏したあと、3班に分かれて 演奏のやり方を学び、ステージで それを披露しました。
  夜は、地元のボランティアの学生も加わって ゲームや話などで盛り上がり、寝不足になった青少年も大勢いました。

 

 
 

大邱市役所を公式訪問(8月18日午前)

姜秉圭副市長

プレゼントの交換

 
 

大邱の青少年と
和気あいあいの2ショット

広島の青少年のコーラス

大邱市内の薬令市を見学(8月19日)

 
 

ホームステイ先の家族らと
桐華寺を訪問

大邱大学学生による
「サムルノリ」の指導(19日午後)

3班に分かれての練習

 
 

早速、練習の成果を披露

大学生ボランティアと一緒に
ゲームに熱中(19日夜)

深夜まで歓声が響いた

     
   

和やかに日韓友情の輪が・・・

 


    5日目の 8月20日(土)、いよいよ お別れの日。午前 9時に閉会式があり、釜山広域市に向けて出発しましたが、途中 高速道路で交通事故に出くわし、予定が大幅に遅れました。
  おかげで、釜山での観光や 買物はできなくなってしまいましたが、一行は楽しい 5日間の思い出を胸に、釜山港から帰途につきました。

 

 
 

閉会式(8月20日)

広島の青少年からのお礼のアイサツ

全員で記念撮影


    「広島・大邱広域市青少年交流事業」は W杯サッカーが開催された 2002年にはじまり、翌 2003年には 広島から大邱を訪問、昨年は大邱から広島に訪問団を迎えました。 いずれも 金井宏一郎会長が実行委員会会長、当協会が事務局を担当して実施しています。
  毎年 交流の成果を上げており 来年以降も継続実施するよう 広島市教育委員会をはじめ、関係方面に働きかけています。