第 136 集 (2016年09月)

 □ 海を渡っての囲碁交流 今年も熱戦を展開

 日本と韓国の青少年が囲碁を通して対話する「広島韓国青少年囲碁交流」が今年も8月10日から12日までの日程で行われました。
  今回は広島から15名の参加者(小学二年生から高校三年生)に、広島出身のプロ棋士・吉川一二段と四方治雄指導員、保護者の方たちなど総勢28名で韓国・釜山を訪れました。
  日韓友情年の2005年に正式スタートした「広島韓国青少年囲碁交流」は、毎年交互に相手国を訪問し合う形で実施しています。今年は広島が釜山を訪れる番でした。
  10日に釜山についた日から、会場の釜山囲碁協会には釜山の少年少女棋士たちが待ち構え、早速対局が始まります。

 棋力を確かめながら、韓国囲碁協会のハーミョングン理事と四方指導員がハンディを決めて対局を進めます。広島からの参加者も疲れもみせず、熱戦を展開していました。熱心な保護者の方たち9名が、その様子を見守ります。

今年は特に対局の時間を多く設けてあり、11日も、午前中に自由対局、午後には公式対局が行われ、参会者は連日囲碁をたっぷり楽しみました。
  公式対局の成績は、韓国の18勝、広島の12勝、残念ながら韓国に軍配があがりましたが、すばらしい勝負に双方満足した様子でした。

また、夕方にはプロを含む強豪棋士がソウルでの対局を終えて参加、広島からの参加者も多面対局などいい経験を積ませてもらいました。

 最終日の12日は釜山観光。前日までの対局が終了してほっとしたのか、参加者はくつろいだ表情で、現在建設中の釜山の新しい港の資料館や釜山タワーのある龍頭山公園を訪れました。

 釜山韓日協会・李根厚会長の奥様と息子さんに自らご案内いただき、充実した観光となりました。親身になっての対応に心から感謝いたします。また、併せて今回も移動や食事など多くの面でお世話になった金福鎮氏に心からお礼申し上げます。
  博多港から博多駅までの移動に時間がかかり、新幹線乗車がぎりぎりでひやりとする場面もありましたが、12日夜、無事広島に帰着しました。
  この三日間の交流を通して、参加者はより一層囲碁の魅力を実感したと思います。またこの旅行中、囲碁の指導とともに参加者全体に気配りをいただいた吉川プロ、四方指導員のおかげで、無事囲碁交流の新しい一歩を進めることができました。
  来年は釜山からお迎えする番です。すばらしい交流にしたいと思います。