□ 女子ハンドボール 銀メダル
林五卿さん、呉成玉さん「アテネを語る」
アテネ五輪でデンマークと激しいデッドヒートを演じ、惜しくも優勝を逃したものの銀メダルを獲得
した韓国女子ハンドボールチームの林五卿(イム オキョン)さんと呉成玉(オー ソンオク)さんを
招いて「アテネを語る」会が 9月 13日(月)、広島市内で開かれました。
当協会と民団広島県地方本部(朴昭勝団長)、広島県ハンドボール協会(浜脇純一会長)の
主催で、約 150人が参加しました。
林五卿さんは 広島メイプルレッズで監督兼選手、呉成玉さんは コーチ兼選手をつとめています
が、請われて韓国のナショナルチームに合流し、五輪に出場したものです。
8月29日(日本時間)に行われた 決勝戦では、宿敵デンマークと対戦、一点を争うデッドヒートで
再延長戦の末、34 対 34の同点でサッカーのPK戦にあたる 7メートルペナルティースローの結果、
4対2で惜敗しました。12年ぶりの金メダルは果たせませんでしたが、「アテネ五輪一の名勝負」と
いわれ、韓国では TV視聴率が 60%を越えるなど国民的な注目を集めました。
中国放送の道盛浩アナウンサーとのトークの中で、林五卿さんは「韓国から誘いを受けて断って
いたが、山下(NPO法人 広島女子スポーツクラブ)理事長から、「絶対、出場せよ」といわれて決意
した。今は出場してよかった と思っている。試合中は ベンチにいても(プレッシャーで)逃げたいほど
で、体がコチコチになった。これ迄 三度の五輪出場の中で一番きつかった。バルセロナ五輪の時は
若さだけで、何も考えずに(ガムシャラに)やったが、今回は(私たち)ベテランがプレッシャーにつぶ
された。負けたとはいえ、韓国の国民が 涙を流して喜んでくれたのを知り、うれしかった。(韓国の
女子ハンドの将来を考えると)負けてよかったと思う。」と話しました。
また、呉成玉さんは「練習で苦しんだからこそ とれたメダルだと思う。決勝戦で活躍できなかった
のはくやしいが、メダルを手にした時はうれしかった。」と述べました。
さらに 林五卿さんは「広島(での体験)がなければ、私たちのハンド人生はなかった。もてなして
(よくして)くれた広島に感謝し、一層がんばります。」と力強く約束しました。
150人が参加した |
「トーク」でアテネを語る |
挨拶する金演権総領事(中央) |
山下泉(広島女子スポーツクラブ) |
会場では、メイプルレッズで普段 二人の指導をうけながらプレーしている選手たちや支援企業 の代表、在日韓国人や当協会関係者らが、二人を囲んでかわるがわる記念写真をとるなど終始 なごやかな雰囲気でした。 二人は、帰国早々にメイプルレッズに合流し、高知市での全日本実業団の試合に出場、見事、 実業団 4連覇をなしとげたばかりで、この日は二重のお祝いの日になりました。 当日の模様は中国放送のスポーツニュースで放映されたほか、韓国の公共放送KBSのスタッフ が密着取材し、10月に特別番組として、韓国で全国放送されます。
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