□金井会長を再選 新理事四名も
広島県日韓親善協会 2007年度総会・理事会
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創立 40周年を迎えた広島県日韓親善協会は 6月11日(月)、広島市中区のリーガロイヤルホテル広島で理事会と通常総会を開き、任期切れに伴う新しい役員を決めました。 会長は 金井宏一郎氏が続投することになり、副会長はこれ迄の天野孝三、姜仁秀、松浦幸男の3氏に加え 民団県本部団長の権五源氏と信用組合広島商銀理事長の鄭義夫氏が 就任し、5副会長となりました。 また、これ迄 副会長だった民団県本部前団長の朴昭勝氏は顧問に就任しました。 理事は 榎崎哲也(ひろでん中国新聞旅行社長)、権俊五(民団県本部監察委員長)、スティーブン・リーパー(広島平和文化センター理事長)、原森勝成(中国放送執行役員総務局長) の 4氏が所属部署の役職交替に伴って就任したほか、新たに 榎並毅(ダイソー監査役)、佐々木謇(韓国留学生後援会事務局長)、田中勝邦(広島六大学野球連盟理事)、浅井昭秋 (当協会事務局長)の 4氏が選出されました。これにより理事は 44名から 48名に増員となります。 また 監事は 高本友博氏(広島商工会議所事務局長)が前任者にかわって就任しました。 新しい協会役員は以下のとおりです。 |
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※印は新任 (副会長・理事は50音順) 6月27日 現在 |
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6月11日の理事会・総会では下記の事業計画、予算も決定されました。 07年度事業計画 今年は当協会が日韓国交回復後間もない1967年に設立されて40年になります。また、広島市と大邱広域市の姉妹提携10周年、韓国総領事館開設10周年の節目の年でもあります。当協会40周年を記念して本日は著名なオペラ歌手、田月仙さんをお招きしてこのあと特別講演会を開催します。 姉妹提携10周年の今年の「大邱の日」は5月4日、フラワーフェスティバルのメインステージで金範鎰(キムポミル)大邱市長らも出席してセレモニーを行いました。また大邱広域市の協力を得てフラワーフェスティバルの期間中(5月3日―5日)、平和大通りの会場に韓国・大邱マダン(広場)を設け、韓国の食や文化、大邱の特産品などを紹介しました。期間中の入場者は6750人にのぼりました。 今年のフラワーフェスティバルは当協会も参加した実行委員会主催で朝鮮通信使400周年を記念するパレードも行われました。 一連のイベントには民団婦人会、青年会、古田チャンゴクラブ、韓国人留学生、当協会会員やその家族など多くのボランティアが参加し成功を支えました。 このあと当協会が予定している行事の主なものをご紹介します。 ○7月 広島市・大邱広域市青少年交流事業(実行委員会主催、委員長は金井会長) 両姉妹都市間で中高校生を交互に派遣しあっており、今年は広島側から19名を派遣します。 ○8月 広島・韓国青少年囲碁交流 今年は釜山広域市・大邱広域市・慶尚南道から小中学生約30名を招き広島の若い棋士たちと対戦します。日本棋院県本部との共催。 ○10月 姉妹提携10周年記念 大邱訪問団を派遣、大邱市の祭「カラフルテグ」に参加 ○10月 広島フードフェスティバル韓国ブース展開 ○11月 第2回日韓(韓日)マダン「スピーチ&交流」 日韓ヤング大集合に代わり昨年から始めたイベントで、広島韓国教育院との共催。 以上のイベントのほか民間や学校間の交流支援、留学生支援を引き続いて行います。 また韓国語講座はRCC文化センターなどとタイアップし継続して開設します。 なお4月に行われた県議選・広島市議選をうけて県議会日韓友好促進議員懇話会は51名(改選前58名)、広島市議会日韓親善有志の会は18名(全員当選で改選前と同数)となりました。また、呉市議会の呉・鎮海友好議員連盟を含め当協会の活動にこれ迄どおりのご支援をお願いいたします。 会員の増強には一層努力します。 2007年度予算 |
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(単位 円) 特別会計(囲碁交流) 総支出 1,900,000 総支出 1,900,000 繰越金 0 |
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□ 創立 40周年 田月仙(チョン ウォルソン)さんの特別講演会 当協会の創立 40周年を記念する特別講演会は 6月11日(月)の総会後に開かれました。 講師に招いた世界的な歌姫 田月仙さんは 東京生まれの在日2世。異母兄 4人は 10歳代に帰還事業で北朝鮮に帰国しましたが、その後 スパイ容疑で収容所に送られたりして 3人が死亡、残る 1人も行方不明です。 亡き母の息子たちへの思いや 平壌公演の時の父との再会などを綴ったドキュメンタリー「海峡のアリア」は 昨年 小学館のノンフィクション大賞最優秀賞を受賞しました。 田月仙さんは このドキュメンタリーを書いたいきさつにふれ、「それ迄 何度も出版社やプロのライターから 自らの半生記の出版をすすめられたが全てお断りした。しかし、2年前 母を亡くした時、苦労して育ててくれた母に報いるため、また 亡くなった兄たちへの鎮魂のために上手くなくても自分自身で 半生記を書こうと決意した」と話しました。 そして、何不自由なく暮らした幼少の頃の思い出や、倒産で一家が離散した高校時代。それでもあきらめなかった音楽への夢。その後 プロ歌手になってから北朝鮮での兄たちとの再会や その死などについて 赤裸々に語りました。 また、朝鮮籍から、韓国籍へ国籍をかえた いきさつにふれ「当時は”転向”と非難されたが、母から 朝鮮民族に北も南もない。強く生きなさい と諭されたことが、私のこころの支えになっている。これからも、民族のため、生まれ育った日本のため、世界のファンのために歌い続けたい」と結びました。 会場には 韓国人留学生や京畿道から広島に来ている地方自治研修団の人たちを含め 凡そ 150人が数奇な運命に翻弄された田月仙さんの話に聞き入っていました。 |
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□ 280人が参加し「会員の夕べ」 創立 40周年の「会員の夕べ」は 6月11日(月)午後 6時30分から開かれました。会員や韓国人留学生、広島県・市、県議会・市議会の日韓議連のメンバーら 凡そ 280人が参加しました。 冒頭 金井会長は「ことしは 総領事館の広島移設 10年、広島市と大邱広域市の姉妹提携 10年、当協会設立 40年、朝鮮通信使 400年の節目の年。活動に一層力を入れたい」とあいさつ。 徐榮振総領事や藤田雄山知事、広島市の山田康副市長もあいついで立って、協会の活発な活動にエールを送りました。 このあと 広島県議会の蒲原俊博副議長の発声で乾杯しました。 ハイライトは 特別講演会で講演した田月仙さんの歌。「アリラン」「高麗山河 わが愛」「乾杯の歌」の 3曲を声量たっぷりに歌い、会場を圧倒しました。 これに対し、田月仙さんとかねてより親交のある八千代病院グループの姜仁秀理事長と長女の木本奈津恵さんが、花束と金一封、広島のもみじ饅頭をプレゼントしました。 田月仙さんは、このあと会場に残り 写真撮影やサインに気軽に応じていました。 |
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