第 86 集 (2011年05月)

□ FF「大邱の日」イベントに過去最多の8,500人
          金範鎰市長も来広 「世界陸上」をPR

168万人の人出で賑わった
フラワーフェスティバル


今年のスローガンは
「届けよう 希望 元気」


「韓国・大邱マダン(ひろば)」を
訪れた金範鎰市長

 

 5月3日から5日までの広島の春の祭り、フラワーフェスティバル。168万人の人出で賑わったフェスティバルを舞台に、今年も広島市と大邱広域市の姉妹都市提携を記念する「大邱の日」のイベントが開かれました。当協会や広島市・広島平和文化センターなど28団体で構成する「大邱の日」実行委員会(安東善博・当協会会長が委員長)の主催。
  平和公演のカーネーションステージや百メートル道路沿いの特設ブース「韓国・大邱マダン(ひろば)」などで繰り広げられた一連のイベントには昨年を上回る8500人の来場者があり、ブースではこの夏大邱広域市で開かれる「世界陸上」を大々的にPRしました。


  ①「大邱の日」記念セレモニー

 

大邱広域市の金範鎰(キムボミル)市長を迎えて5月4日午後、平和公園のカーネーションステージで「大邱の日」記念セレモニーが開かれました。大邱広域市からは金市長のほか、都二煥(ドイファン)市議会議長、呂博東(ヨパクトン)・大邱日本協会会長らが出席。当協会会長で「大邱の日」実行委員会の安東善博委員長が「今年のフラワーフェスティバルのスローガンは“届けよう希望 元気”。8月みんなで大邱に行って世界陸上の希望と元気をいただいて帰りたい」とあいさつしました。また広島市の松井一実市長は「市としても皆様と一緒に(姉妹都市での)世界陸上を盛り上げていきたい」とエールを贈りました。これに対して金範鎰市長は東日本大震災のお見舞いを述べるとともに「広島市との交流は経済面を含めて更に発展させたい。この夏は是非大邱にお越しください」と呼びかけました。
  このあと、大邱市立国楽団の14名が太鼓と舞踊を組み合わせた三鼓舞と、扇子を使って踊る扇子舞を演じ、あでやかな演奏や舞いが喝采をあびました。

「大邱の日」実行委
安東善博委員長

広島市
松井一実 市長

辛亨根総領事

金範鎰
大邱広域市市長

 

大邱立国楽団の14名が出演

「三鼓舞」

「世界陸上」のPRも---

扇子舞

あでやかな舞を披露

会場から喝采を受けた

 

②伝統染色「パル」の展示と染色体験指導

大邱広域市からは今回、伝統針線文化院「彩談亭(チェダムジョン)」の一行6名も広島を訪問しました。韓国の伝統的な染色技術を伝承している団体で、自分達の作品「パル」を5月3日と4日の二日間、旧日本銀行広島支店で展示しました。麻やからむし、絹などの天然素材を草木染めで色付けし丁寧な手仕事で縫い上げてあり、染色に興味を持っている参観者が熱心に展示に見入っていました。
  また、草木染めの染色体権も5月3日と4日の2日間、「韓国・大邱マダン(ひろば)」でおこなわれ、お母さんと一緒の小中学生らあわせて100名が染色に挑戦しました。

伝統染色「パル」展示会
オープン(5月3日 旧日銀支店)

素材は麻、からむし、絹など--

草木染めで色づけ

すべてが丁寧な手仕事

参観者の関心を呼んだ

「韓国・大邱マダン(ひろば)」では--

染色体験コーナー

ハンカチの染色に



小中学生も挑戦

 

③世界陸上をPR「韓国・大邱マダン(ひろば)」


百メートル道路沿いの緑地帯に設けられた特設ブース「韓国・大邱マダン(ひろば)」は、今年も韓国や大邱のPRや韓国家庭料理の販売などで賑わいました。
  今年は8月27日(土)から9月4日(日)まで大邱広域市で「世界陸上選手権大会」というビッグイベントが開かれますので、大邱広域市はマダン(ひろば)での広報には特に力を入れ、担当の職員を派遣してPR作戦を展開しました。歩道に面したメインブースには世界陸上のポスターを張り巡らせ、中には大邱の風景をバックにした写真撮影コーナー、大邱について○×で答えるクイズコーナー、伝統の遊び「ユンノリ」のコーナーなど盛り沢山の企画を用意しました。大会のマスコットの犬のぬいぐるみも登場、PRに一役かいました。
  また、韓国観光公社福岡支社も今年から、「大邱の日」実行委員会に参加。観光資料の展示コーナーを設けて7種類3,800部の資料が二日目には殆ど出尽くしました。大震災で韓国からの観光客は激減していますが、日本から韓国への旅行熱は冷めていないようです。
  マダン(ひろば)では他に、例年おこなっている韓国服の試着コーナーが相変わらずの人気ぶり。今年からボランティアで手伝った民団県本部の女性職員たちも食事の暇もないほど大忙しでした。
  今年特に盛況だったのは韓国家庭料理の販売コーナー。例年の出店でお馴染みになったのか「韓国の白酒」マッコリとともに大勢の人に韓国の味を楽しんでいただきました。
  韓国家庭料理の販売では例年通り李菊枝さん、佐々木美紀子さんらボランティアの主婦グループが活躍しました。
  またマダン(ひろば)全体を通じて広島韓国留学生連合会の留学生や大邱との青少年交流団体「アクス」の皆さんのご協力をいただきました。

百メートル道路沿い緑地帯の
「韓国・大邱マダン(ひろば)」

展示の重点は「世界陸上」

パンフや記念品を
大量に配布

大会マスコットも一役

お隣りでは韓国観光公社も
観光パンフを配布

マダン(ひろば)を訪れた
金範鎰市長(左)

「世界陸上」のバッジを手渡して

「大邱へどうぞ---」

韓服試着の女児にも

マダン(ひろば)では日韓協
金井前会長と再会

旧交をあたゝめた

ブースではマッコリで即席パーティ

今年も盛況
韓国服も試着コーナー

民団県本部の女子職員も
お手伝い

試着後は記念撮影---

韓国家庭料理コーナー

今年もボランティア主婦や
留学生が支えて---

チヂミやトッポギ、キムチ焼飯
を販売

大勢の人たちに韓食を
楽しんでいたゞいた

三日間 好天に恵まれ

スタッフは大忙し

「韓国の白酒」
マッコリも



テーブルは常に満席で---

今年も好評いたゞきました

 

④今年も大邱大太鼓が活躍

 広島市との姉妹提携を記念して、大邱広域市から1998年に贈られた最大直径2.4メートルの大太鼓が一昨年、昨年に続いて今年も展示場所の平和記念資料館ロビーから持ち出され、資料館下で披露されました。今年は民団県本部の協力で東京で活躍している太鼓奏者リー・チャンソブさんが応援に駆けつけ、5月4日の「大邱の日」セレモニーに先立って民団県本部のチャンゴグループとのセッションをおこなったほか、5日のこどもの日には希望する子供達が大太鼓の打ち鳴らしを体験しました。
  大太鼓の移動には今年も広島韓国商工会議所などのご協力をいただきました。

「世界陸上」をPRする
大邱大太鼓

リーチャンソブさんと

民団青年会のセッション

出演のスタッフを
ねぎらう金範鎰市長

大太鼓の前で---

松井広島市長らと
記念撮影