□ 3年ぶり広島から22名
広島市・大邱広域市青少年交流事業
広島市と大邱広域市で交互に訪問しあっている「広島市・大邱広域市青少年交流事業」が、今年も8月10日(水)から6日間、行われました。
両市の姉妹都市提携を記念して2002年から続いている事業ですが、一昨年と昨年は連続して広島で引き受け、世界陸上が開催される今年、3年ぶりに広島の青少年22名が大邱を訪れました。
一行は団長の広島ユネスコ協会理事・国田繁さん、指導員2名とともに、8月10日夜、フェリーで下関港を出発。11日(木)の朝8時に釜山港に着きました。
釜山港では、この事業の大邱側の受け入れ団体であるユネスコ大邱協会の宋承達会長をはじめ、交流団の青少年22名、指導者4名、通訳、大学生ボランティアなどの出迎えをうけました。
そして、バス2台で古都・慶州へ。連日猛暑の日本からの旅でしたが、韓国も日本と同じ猛暑で、参加者は熱中症などに気をつけながら行動しました。
「韓国の奈良・京都」といわれる慶州では国立慶州博物館、天馬塚、仏国寺を見学した後、宿泊するホテルに到着。早速ホテルで歓迎式がありました。
翌12日(金)は、ホームステイ。それぞれのホストファミリーとともに買い物やゲームなどで楽しく過ごしました。
ホストファミリーと別れを告げて13日(土)は、2週間後にオープンする世界陸上の会場――大邱スタジアムの見学、茶道と韓服の伝統文化体験、日中韓伝統文化交流祝祭と盛りたくさんの交流行事がありました。
大邱スタジアムでは、実際にトラックで走ったり、スタジアム内に設けられたバーチャルゲームコーナーで槍投げや3段跳びなどに大喜びでした。
大邱広域市は今回、世界陸上の開催を記念して、広島市のほか同じ姉妹都市の中国・青島からも青少年を招いており、13日夜は広島・青島・大邱の青少年が一緒になって「日中韓伝統文化交流祝祭」。市内の2.28公園内に特設されたステージで一般市民も集まって盛大に行われました。
広島の出し物は、日本のアイドルグループ「嵐」の歌と踊り、ソーラン節踊り、篠笛の演奏でした。事前に青少年センターや、往きのフェリーで練習した甲斐があって、イキはぴったり。折悪しく開始直後から降り出した激しい雨で、舞台裏では出し物の準備や雨対策でてんやわんやでしたが、終わった後は全員満足そうな表情でした。
14日(日)は、大邱パンチャ鍮器博物館を見学した後、大邱広域市内で歓送会が行われました。全員別れを惜しみ、目に涙を浮かべていました。 15日の朝、下関港着。正午前、楽しい思い出を胸に無事広島へ帰りました。
(写真と文 指導員・今田光彦)
W杯サッカーが日韓共同開催された2002年に始まったこの事業は、今年が10回目。広島県日韓親善協会の安東善博会長を委員長とする実行委員会の主催ですが、広島市教育委員会青少年育成部の全面的なご協力をいただいています。
今回、指導員として同行された育成課の今田光彦主幹をはじめ育成部の皆様に改めて御礼を申し上げます。
広島県日韓親善協会
8月11日 朝 釜山着 |
歓迎会(8月11日 慶州で) |
ホームステイの対面式 |
大邱スタジアムのトラックで--- |
「世界陸上」会場 |
韓流文化体験 |
韓服を着て--- |
日中韓伝統文化交流祝祭 |
「嵐」の踊り |
篠笛の演奏も--- |
広島の出しもの |
「祝祭」の出席者全員で記念撮影 |